■Part1■
実はこのベルナード、ちょっと不幸な経緯がある。
彼の親父さん
アーレスは、先王のモルディアスとは実の兄弟。
32代国王
ハーメルの息子。王家の 血筋ってやつだ。
ウォルケンスやシェンナにとってはおじさんだね。
だからハーメル国王が暗殺されたとき、この2人の間はちょっとヤバい関係になった。
跡目争い、世継ぎ争い。まぁ言い方は色々だけど2人のどちらかが国王になるってことで
それぞれの候補に味方する諸侯もまっぷたつに別れた。ロズオークやバーンストルは
モルディアス側についてたらしい。こうなるとちょっと一枚岩の王国とは言えなくなってきた
訳だけど、ハーメルの死が自然死じゃなく暗殺であったことがさらに問題をややこしくした。
「てめぇらがおやっさんを殺ったんだろ」
「じゃかぁしい!それはこっちのセリフじゃい!!」
2つの派閥は互いにそんなことを言い出す始末。抗争の発生率100%。
渦中の1人アーレスは内乱に苦しむ民を思ってか、はたまた本心ではモルディアスと
争いたくはなかったのか、 国王殺害の罪を被って自害してしまう。
恐らくはそれで決着がつくことをアーレス本人が一番願っていたのだろう。 しかし、
コトは死んだ本人の願い通りには進まなかった。
今度は12歳の息子ベルナードに、その祖父が(←オレこいつが悪いと思う)
モルディアスこそ父の敵、 見事討ち取って天下を取れ、
と吹き込んで担ぎ上げ、モルディアスの新たな対立候補に仕立ててしまったのだ。
アーレスはこの時点の歴史上ではまるで無駄死に。こうしてとヴェリア王国の内乱は
始まってしまった。モルディアスが玉座に座り、反逆の首謀者としてベルナードが
流刑12年を言い渡される、その日まで。
内乱は、後に「血の8年」と呼ばれる。
■Part2■
ウォルケンスがベルナードを呼び出した理由は、考えれば考えるほど不思議。
何を考えているんだ?この「はだかの王様」は。
神託(?)で国王暗殺がラーズの手によるものだったという事実を知っていながら
なぜ今さらベルナードを呼び出し、裁く必要があるというのか。
王都陥落と先王の死という不利な状況で始まったこの聖戦。西部同盟だけでも、現在
帝国より戦況的に優位な状況にいられるのは、やはりベルナードの功績が大きい。
その軍事的能力は、今後も最大限に活かし続けてほしいと普通なら誰もが思うところ。
ローランドを失い、ボルニアには裏切ら れた今、それは必定だ。
彼が西にいなきゃダメでしょ。
シェンナの意見はベルナードの地位・名誉の復活と全軍の指揮を執らせることだったけど、
もうちょっと世の中の仕組みってやつを知ろうねシェンナ(汗 いきなりそれは無理。
ま、この発言があったからロズオークは当たり前のことが言いやすかったかも知れない 。
ロズオークの意見がちょうど折衷案みたいに聴こえ、これにはさしものウォルケンスも
同意したように 見えた。
謁見の後、リースと会見するベルナード。死を覚悟でナルヴィアへ来たということは、
やはり王は「そこまでバカ」と見抜いていたか。そしてバカだった。
リースの目の前で、ベルナード再逮捕!
拘留中のベルナードに脱出を促すシエンナだったが、にべもなく断るベルナード。
どうも似た者親子らしい。だがここでベルナードが死ねば、アーレスは本当に無駄死にと
なってしまうではないか。
かくなる上は直談判しかないとシエンナはウォルケンスに対し、気丈にもベルナードの
処刑取り消しを迫る。彼女は、兄の背後にいるヘルマン軍務卿の存在にも気づいている。
ウォルケンスは英雄に祭り上げられたベルナードが再び内乱を起こすのではないかなどと
もっともらしいことを言うが、シェンナの気迫に押されしぶしぶ条件付きで処刑を 取り消す。
「今後公の場で世に楯突くな」…そんなことが条件かよ。
捨て台詞のつもりか、ベルナードの許婚関係をネタに妹をあざける兄。子供かよ。
ベルナードの運命やいかに。
※ベルナードのイベントは7章任務を挟むように挿入されている。